百年の歩み 建創history

これまでも木と生きてきた。
これからも木と生きていく。

県土の4分の3以上を森林で占める和歌山県。林業が盛んな土地柄から、地場産業として建具製造は発展してきました。文久の時代には和歌山城下に大工の下請け職人として建具業者がいたとの記録も残り、建具は県史にも深く関わります。

history - 森林

創業以来今日まで一貫して建具製造業を営んできた建創は、木の産業と密接した伝統文化を持つ和歌山で、大正10年に初代・寺本福太郎によって誕生しました。開業の地である和歌山市は、当時は紀の川を利用して原木が運ばれた木材の集積地。そのため端材を利用した建具産業が発達し、建創も数ある建具店の中の一つでした。

昭和22年に、二代目・寺本兵輔が事業を継承。初代が興した家業を実直にこなし、堅実な経営で地元の顧客や業界の信頼を得て、当社の礎を築き上げます。

history - 建創の歴史

三代目となる寺本博志は昭和48年に代表に就任。高度成長期の波に乗り、県内のみだった販路を軽トラに乗って京阪神を奔走して新しい市場を開拓。また住宅ブームにあやかり、洋建具部門を設立、フラッシュドアの製作に力を入れました。その後も、時代の変遷にフィットしたビジネス好機を見逃さず、NC加工機やCNCマシニングセンターを導入。匠の技と木の温もり感にこだわる一方で、既存概念にとらわれない新しい建具づくりを展開し続けました。

そして令和4年。中村智明に代は替わり、先代たちが積み重ねた実績と開拓精神を引き継ぎながら、建創は次なるフェーズへ挑みます。地域材の活用や建具業界の横のつながりの活性、また地元建築関連会社や工業デザイナー、当社の若手スタッフなど多様な人材を結びつけるコンソーシアム(共同体)の構築など、これから先の百年を見据えたクリエィティビティなモノ作りで紀州発の建具の可能性を拡げます。

history - 建創の歴史
建創の加工機